Web業界では現在HTML5という言葉が注目を集めています。ちょっと前まではまだブラウザによって対応がマチマチだったり、まだそれぞれの技術が草案段階だったため、これらの最新技術の採用はスマートフォンに限られていましたが、ようやく各ブラウザ最新版で対応が浸透してきたため、PC用のWebサイト制作やWebサイトリニューアルの際にHTML5を採用する機会が急速に増加してきています。今回はこのHTML5についてまとめてみます。
1. 要素の「セマンティクス」(意味合い)をより明確化
例えば、不動産物件の紹介サイトであれば、その物件名称、広さ、部屋数、家賃などのデータが埋め込まれています。それらのデータは、人間が見ればデータの「意味」を理解できますが、そのページを読み取る検索エンジンにとってはそれぞれのデータにどのような意味合いがあるのか曖昧にしか理解できず、その曖昧な情報を元にした検索結果を表示していました。 しかし、HTML5 の登場により各データに対してより詳細な情報をマークアップするためのコードを付加することができるようになり、これまで以上に正確な情報を検索エンジンに伝えることができるようになりました。
2. 動画・音声・グラフィック描画表現
これまでブラウザにプラグインをインストールすることで実現していた動画・音声・グラフィックの描画といった表現方法がHTML5の採用によって可能となりました。
3. 位置情報の取得
簡単なJavascriptコードを挿入するだけで位置情報を取得することができるようになり、GPS機能を搭載するアプリの開発が楽になりました。
4. 送信フォームの機能強化
入力データの書式を確認したり、入力項目を必須にしたり、非フォーカス時にinputに文字を表示させることができるようになりました。
5. ソースコードの簡略化
Web制作者にとって覚えるのが大変だったソースコードが簡略化され、検索エンジンにとっても内容を読み込み易くなりました。
オリジナル記事のURL : https://studiolazuli.com/blog/web/html5.html