NOKTON classic 40mm F1.4でパリから東京へ

エッフェル塔の直ぐ近くにあるPhoto Suffrenという中古カメラ店でLeikaのVMマウント用NOKTON classic 40mm F1.4を一目惚れ購入し、東京の実家に帰省する時にこのレンズを装着し、あちこちでテスト撮影してみました。

NOKTON classic 40mm F1.4は先日紹介したAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical同様マニュアルフォーカスレンズなのですが、APO-LANTHAR 50mm F2のような最高性能の画質を追求したレンズではなく、むしろ「クラシックレンズの味わい」を楽しむというコンセプトに沿って作られたモデルのようです。実際使ってみると絞り開放ではかなりやわらかい表現で、特に四隅はだいぶ像が流れるので注意が必要が、F4以上まで絞ればある程度解像度が向上するので非常に面白いレンズです。

上の写真は隅田川からF8まで絞り込んで撮影した写真ですが、解像力はなかなか良く、クラシックレンズっぽい味わいも感じられるので気に入りました。

早朝のシャルルドゴール空港でNOKTON classic 40mm F1.4で撮影したショット早朝のシャルルドゴール空港でNOKTON classic 40mm F1.4で撮影したショット

だいぶ暗い時間帯だったので絞りはF2.8まで開けて撮影したのですが、中央辺りに主題を配置することで魅力的な一枚を撮ることができました。F2.8では四隅の解像力はだいぶ落ちますし、周辺減光も少し目立つので、フォーカスは基本的に中央付近に置くのが鉄則っぽいです。

NOKTON classicのオールドレンズ風の味わい深い写りがクセになる

NOKTON classicのオールドレンズ風の味わい深い写りがクセになる

東京へ出発する直前にパートナーの手元を写した一枚。解像オバケのAPO-LANTHAR 50mm F2と異なり、ふわっと柔らかい像とクラシカルな色調を再現した特殊なコーティングがとても魅力的。

日の丸に近い構図なら満足行く仕上がり

日の丸に近い構図なら満足行く仕上がり

上の写真のような日の丸構図でF5.6まで絞り込むと現代風のパキッとした写りに仕上げることもできます。

コシナらしい心地良いトルク感のフォーカスリングだから、ピント合わせがとにかく楽しい

コシナらしい心地良いトルク感のフォーカスリングだから、ピント合わせがとにかく楽しい

コシナのフォーカスリングは適度のトルク感があって、ピント合わせがとにかく楽しい!マニュアルフォーカスレンズだからオートフォーカスレンズのようにスピーディーな撮影はできないけれど、プライベートの時間に趣味で撮影するならフォーカスリングの感触を楽しみながら、じっくり時間を掛けて撮影に取り組むことで写真撮影の面白さを再認識できますね。

NOKTON classicは色味が凄く自然で、かなり好感が持てる仕上がり

NOKTON classicは色味が凄く自然で、かなり好感が持てる仕上がり

こういう暗い状況でも、明るい状況でも、意外にも凄く自然な色味の写真に仕上げてくれるから、もっと使ってみたくなる。破綻のない表現だから、レタッチも楽だし、NOKTON classicらしい味わいが感じられるのが魅力ですね。

人物撮影でもちょっとレトロな雰囲気に仕上げてくれる

人物撮影でもちょっとレトロな雰囲気に仕上げてくれる

軽量コンパクトだし、色味の表現は優秀だし、旅の最中に人物を撮っても少しレトロな雰囲気に仕上げてくれるから撮っていて楽しい。

旅にオススメの軽量コンパクトなクラシカルレンズ

旅にオススメの軽量コンパクトなクラシカルレンズ

解像度の高さよりもクラシカルな表現だったり、レンズの個性や味わいを重視する人だったらかなりオススメできます。重量はたったの175gなので、少しでも荷物を減らしたい旅行の時に持ち出したいですし、特に街中でスナップ撮影を楽しみたい時にはもってこいのレンズだと思います。

APO-LANTHAR 50mm F2で撮るパリの日常

FE 24-70mm F2.8 GM IIと歩く白川郷スナップフォト

FE 24-70mm F2.8 GM IIで伊豆スナップフォト

APO-LANTHAR 50mm F2と共に歩く東京と湘南