パリコレ参加のために来仏したヘアメイクアーティストからのご依頼で、パリ16区で広告撮影を行いました。撮影機材はSony α7R IIIとSONY 85mm F1.4 GM、Sonnar T* FE 55mm F1.8、Sigma 35mm f1.4 Artの3本の単焦点レンズです。
①ライティングで光をコントロールし、メリハリのある広告写真へ
ポートレート撮影において、自然光だけでも「パリコレ参加のヘアメイクチームからのご依頼で広告撮影」のように美しく印象的な撮影は可能です。でも、ライティングテクニックを駆使して光をコントロールすることで、被写体の存在感をより強調したメリハリのある写真表現が可能となります。背景と被写体の明暗を強調することでコントラストを適度に強め、いい意味で非日常感のある広告写真に仕上げることができる訳です。
上の写真は日没直前の時間帯にパリ16区トロカデロ広場でエッフェル塔をバックに撮影した一枚ですが、ストロボで背景の露出を適度に調整することで美しい青空を撮影することができました。動きのある表現にするため、モデルに歩いているシーンをお願いしたのですが、これだけ暗い時間帯に自然光だけで歩いているシーンを撮影したら、普通はブレた写真になってしまいますよね。でも、ストロボを使うことで一瞬放たれる光がモデルの動きを止めて撮影することができるので、ブレのない美しい写真を得ることができます。
ライティング撮影はある程度経験が必要ですが、表現の幅を広げるためには大切なテクニックですね。
②瞳をキャッチライトで輝かせて一段上の女性ポートレート表現
ポートレート写真を見る時、無意識レベルでモデルの瞳に目が行きますよね?特に女性ポートレートでは、いかに瞳を生き生きと美しく表現するかが大事だと思います。そんな時にライティングテクニックを駆使して、女性モデルの瞳にキャッチライトを入れることで、瞳に生き生きとした躍動感が宿り、ワンレベル上のポートレート表現を得ることができます。
こちらも①と同じパリ16区トロカデロ広場の噴水前で撮影した写真ですが、太陽がさらに西に傾き、いわゆるゴールデンアワーの時間帯に撮影した一枚です。ライト照明をモデルに当てる場合は、必ずディフーザーを使用して、ストロボの光を和らげてあげることが重要だと思います。また、クリップオンストロボをカメラの上に載せて撮影してしまうと、奥行き感のないのっぺらした印象の写真になってしまうので、私は基本的にほぼ100%オフカメラで撮影しますね。
③セーヌ河畔でエッフェル塔をバックに35mm単焦点レンズでダイナミックに
Sigma 35mm f1.4 Artという評価の高い単焦点レンズに付け替え、モデルに思いっきり寄ってダイナミックなポートレート撮影をしてみました。モデルから1mくらいの距離まで近づいて撮影しているので、広角寄りのレンズが必要ですが、広角過ぎると歪みが大きくなってしまうので、個人的には35mmの画角がお気に入りです。また、モデルに近づいて撮影ができるということは、コミュニケーションが楽になるのも大きなメリットですね。
④セーヌ河畔で船上レストランと新市街をバックにドラマチックポートレート
背景に高層ビルが写っているのでパリっぽくないと思われるかもしれませんが、エッフェル塔の直ぐ向かい側で撮影した写真です(笑)セーヌ川沿いには結構沢山の船上レストランが停泊しているのですが、どれもパリらしいオシャレな色使いとデザインで写真映えします。お気に入りのSONY FE 85mm F1.4 GMに付け替えて、中望遠レンズ特有の圧縮効果を利用してドラマチックなポートレート写真に仕上げてみました。
⑤インスタの縦横比を意識した構図で決めのセクシーポーズ
Instagramに写真をアップすると正方形に切り取られて表示されてしまうので、それを意識した上で構図を決定したショットも押さえておくのも大事だと思います。また、画面一杯にモデルが入るように思いっきり近寄って撮ることで、スマートフォンの小さいディスプレイで見た時でも印象的な写真に仕上げることができます。最後はセーヌ河畔でセクシーに座ったショットでフィニッシュとしました。
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Model by @kalcheva_ya
Hair&make-up by @sachie.kishihara
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