パリコレに参加するために来仏したヘアメイクチームからのご依頼で広告撮影をさせて頂きました。パリコレのお仕事以外にもパリの街中で現地のモデルを使って作品撮りをし、帰国してから各自が経営されている美容サロンなどの広告用に撮影した写真を使いたいという内容でした。
①パリ在住フォトグラファー&モデルコミュニティーからモデルを選定
現在はFacebookにパリ在住フォトグラファー&モデル向けのコミュニティーがあり、そこでアナウンスを出して、タイプの異なる2名のモデルを選びました。こちらはInstagram上でheol_fantasyというニックネームでモデル活躍をしている黒髪がキュートなパリジェンヌです。ホテルの受付で確認したところ、サロン空間を使って撮影して良いということだったので、周囲の滞在客は気にせずに撮影開始しちゃいました(笑)
②日の丸構図はモデルの存在感を引き出すポートレートテクニック
日の丸構図は最もシンプルな構図なので、写真を始めたばかりの方たちがつい多用しがちなテクニックですよね。そのため、写真の勉強をしている方たちが初心者っぽさを脱するために敬遠されがちな構図だと思います。でも、背景がシンプルなシーンで、モデルの存在感を強調したい時にこの日の丸構図はとても有効なテクニックだと思います。写真を見た瞬間にモデルの表情に視線が集中できるから、上手く使えればワンランク上のポートレート撮影が可能です。この写真では背景のブルーのソファの色が強烈ですが、あくまでシンプルな背景なので、日の丸構図でも単調な印象は与えず、逆にブルーのソファの効果も相まって存在感のあるポートレート写真に仕上がっていると思います。
③ガラスの映り込みを利用したテクニックで幻想的なポートレート写真へ
撮影している最中にホテルのサロンと階段がガラスで分けられていることに気付き、ガラスの映り込みを利用して撮影してみようと考えました。一般的にはガラスの映り込みって余計な物が写るからと敬遠されがちかもしれませんが、ポートレート撮影においてはその映り込みによって幻想的な写真を撮影できることがあります。この写真ではサロン側の照明や家具がガラス面でいい感じに反射し、ミストを掛けたように全体的に適度にコントラストが下がっていい感じの写真に仕上がったと思います。
④階段に腰掛けたシンプルなポーズもセクシーでいい感じ!
こちらはシンプルに階段に腰掛けたポーズも撮ってみたのですが、パリジェンヌモデルのポーズがセクシーでいい感じです!なお、ホテル内の撮影は全て高画素機Sony α7R IIIというカメラとSigma 35mm f1.4 Artというレンズを使用しています。
⑤SONY FE 85mm F1.4 GMはポートレート撮影の必須アイテム
今度はホテルから飛び出し、屋外で撮影してみることにしました。近所のレストランの前を通りかかった時に、テラス席の電光が綺麗だったので、SONY FE 85mm F1.4 GMという中望遠単焦点レンズに付け替えて撮影してみることにしました。極めて解像度の高いレンズですが、それ以上に極上のボケ味が最高です。SONY FE 85mm F1.4 GMはポートレート撮影やウェディング撮影では必須アイテムなので、撮影日は常に持ち歩いています。
⑥SONY FE 85mm F1.4 GMの玉ボケは文句無しにパーフェクト
バストアップ撮影の距離までモデルに少し近寄ると、背景のテラス席の電光が綺麗な円形の玉ボケとして浮き上がります。まるで宝石箱のように美しい玉ボケが描けるレンズですが、これだけの解像度と極上のボケ味を兼ね備えたレンズはポートレート撮影では必須アイテムだと思います。Sony Eマウントカメラを使用している方で、特にポートレート撮影をしている方全員におすすめしたいレンズです!
⑦パリの住宅街で半逆光を利用したふんわりポートレート撮影
パリ16区の住宅街にある普通の通りですが、極上レンズで適度に背景をボカすことで標識や信号も何処となくオシャレに見えますよね!撮影したのは日没近い時間で太陽がだいぶ西に傾いていました。その夕陽を背景に半逆光で撮影したので、全体的にふんわりとした可愛い印象のポートレート写真に仕上がっていると思います。
⑧インスタ映えを意識したポートレート撮影でフィニッシュ!
スマートフォンで見ることが多いInstagramでは、小さいディスプレイで見ても印象に残るようなインパクトのある写真を載せたいですよね!全身を立ちポーズのまま撮影した写真は、Instagramでは顔がよく見えなくてインパクトに欠ける写真になってしまうことがあります。もちろん人物撮影の場合でも、全体の雰囲気や背景の風景を重視した写真であればインスタ映えを狙えると思いますが、ポートレート写真の場合は上の写真のようにバストアップの写真の方が反応が多い気がしますね。全身を撮影する場合でも、どこかに腰掛けたり、座ったポーズを取ったりして撮影することで、モデルの表情に自然と視線を集めやすい構図が作れたりします。
現在は写真でもビデオでもスマートフォンで閲覧することが多いので、スマートフォンの小さいディスプレイを意識した撮影スタイルを取り入れる必要があったりします。こうした中、撮影依頼主がどんな用途で写真データを使いたいのかを事前に確認しておくことがとても大事になってきていると思います。
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Hair&make-up by @sachie.kishihara
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